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Message代表者メッセージ

人生2度なし、悔いなく生きる

代表者が、本事業を営む上での、考え方、指針、思いを日々、新たに綴っていきます。

そして「人生2度なし、悔いなく生きる」を人生の目的・志 に掲げた代表者が、東洋哲学(古典)を基盤に独自の持論と理論を展開していきます。

企業の経営者、様々な組織や団体のリーダーの「知識・見識・胆識」と「論理・情理・道理」の指南書となり、勇気と実行力の推進となることを祈念してメッセージを発信していく所存です。

是非、ご質問、ご意見、ご要望がございましたら、ご教示頂き、お気軽に問い合わせ頂ければ幸甚です。

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2019.04.12

#115「にせものになるな」

遊び怠けているのを許して、俺は寛大にしているなどと自分を偽ってはいけない。冷酷なことをして、相手を思う真心からやったなどと、ごまかしてはいけない。自分の欲心からやっているにもかかわらず、天下国家のためなどとうそぶいてはいけない。

人を監督する立場にある者などにこういう人がよくいる。部下が怠けて同僚のひんしゅくを買っているにもかかわらず、少しも忠告も指導もせず、俺は寛大であるなどと装っているのがいる。指導力のない無能な者に多い。そうかと思うと、重箱の隅をつつくような細かいことまで厳しく監督して誠実であると思っている者もある。また、表面は、世のため人のためと言いながら、私腹を肥やしている者もある。

真のリーダーは、誠の心(己に嘘をつかない、誤魔化さない)を持って、何事にも相対し、誰かが見ていても見ていなくても、陰日向なく、裏表なく、一生懸命に努力して対処することが肝要である。これこそが、本物である。

2019.04.11

#114「事を処する法―2」

大事な問題を解決しようとするには、まず大体はどうすることがよろしいかという総論を考え、その後、だんだんに各論の細かな1つ1つの問題点を解決してゆくのがよろしい。
それをはじめから細かな各論ばかりにとらわれて右往左往し、大綱の根本を忘れてしまうと、かえって正しい解決ができにくくなる。まず、あらけずり、次に、仕上げかんなというところである。

2019.03.27

#113「事を処する法-1」

人間の間に起こるもめごとや社会に起こる事変は、あまり深く考えすぎてあっちこっちつつきまわすと、かえって混乱して失敗することがある。たいていは、あっさり考えてその場その場でテキパキ処理すれば、それが急所をついて、案外、解決が早い場合が少なくない。
 
たしかに人間関係の問題はあまりつつきまわすと失敗することがある。もちろん軽率に処理することはいけないが、混乱させないようにあっさりと処理することが、問題解決に役立つ場合がある。

2019.03.26

#112「心の鏡を磨く」

自ら明徳を昭らかにす。(易経 火地晋)

太陽が自ら地の上に上っていくように、自ら、明徳を明らかにする。

「自ら」とあるのは、自分の心を明るく保つのは自分自身であって、人に頼ることではない
という意味。明徳は私欲に囚われていると曇ってしまう。
だから自分の心の鏡が曇らないように日々、自分で意識して磨かなければならないのである。

つまり「利己」的な自我の欲求を抑えて、「利他」の精神と「誠」の心で努力し、自分を磨くことが、明徳に繋がる。

*火地晋の卦は、太陽が昇るように前進して、明徳が明らかになっていく時を説く。

2019.02.27

#111「リーダーと組織」

陽卦は、陰多く、陰卦は、陽多し (易経)

優れた能力や技術を持つ一人のリーダー(陽)には、その力に頼り従う人々(陰)が集まる。
また、人を育てる包容力のあるリーダー(陰)には、優れた能力の人々(陽)が集まる。
すべての組織、集団の中では少数の者が中心勢力となって、多数の者を指導することで組織が成り立ち、バランスが保たれる。しかし、指導者が多くなる時には争いが起こる。

2019.02.25

#110「確乎としてそれ抜くべからずは、潜龍なり」(易経)

「それ」とは志である。不遇な時期だからこそ、しっかりと志を抱き、どんなに苦しくても動かさない。えてして志というものは、挫折感を味わうとしぼんだり、失ったりしてしまう。また逆に、地位を得ると、変容・変質していくものである。
しかし、どんなに道が厳しくても、志を変えないことが原点で、すべては志から始まることを肝に銘じなくてはいけない。経営者は、経営道を忘れてはいけない。経営判断で、決めたことは、結果が出るまで貫かなくてはならない。

2019.02.6

#109「度量と才能」

人は才能があっても度量がなければ、人を包容することはできない。反対に度量があっても才能がなければ、具体的な仕事ができない。才能と度量とを2つ備えることができないとしたらむしろ、才能よりも度量のある人物がよい(人間学言志録より)

才能と度量とを2つ兼ね備えることができないとしたら、いずれかをとるかというと、度量のある人をとるのがよいという。
特に人の長となる者にはこのほうがよい。なぜなら、度量のある人は、自分は仕事ができなくとも、人を包容して才能のある人を適材適所に任じ用いることができるからである。

2019.01.29

#108「器量と度量」

器量とは、高い地位に相応しい対処能力であり、度量とは、自分に対する批判でも聞くべきものは受け入れるという心の広さである。
陰陽に分けるとすれば、器量は陽で、度量は陰の力になる。
現代では、能力や実績主義になり、会社組織のリーダーは、器量型が多いと言われる。
もちろん器量は大切である。しかし、リーダーの真価が問われるのは、人の能力を活かし、人を育てる度量である。リーダーは、度量という陰の力を育てることを忘れてはならない。

2019.01.26

#107「優れたリーダーの三条件」

君子はその身を安くして然る後に動き、その心を易くして然る後に語り、その交わりを定めて然る後に求む(易教)

優れたリーダーは3つの能力を修めている。
第一に、危ない時には動かない。負ける喧嘩はしない。
第二に、よく考え、確信を持ってから平易な言葉で語る。思いつきで語ることはない。
第三に、人とは親しく交際し、その信頼を深めてから物事を求める。

2019.01.25

#106「修養の本来的意義」

世の流れが変わっても志を変えず、名を成そうともしない。また、認められなくても悶々としない。無理に世に出ようとせず、来るべき時に備え、ひたすら修養に励み、志を不動のものにし、実力を蓄える期間が人間には必要である。不遇の時をチャンスと捉え、腐らず、焦らず、競わず、惑わず、修養することが、肝要である。リーダーとして人間を磨くことが、修養の目的であり本来的意義である。