Message代表者メッセージ

2017.07.23

#39「長所と短所」

人にはそれぞれ長所と短所がある。人を用いるには、その人の長所を取って短所は知っていても見ないようにするのがよい。しかし、自分自身を処してゆくには、自己の長所を忘れて、短所を補うように勉めることだ。

人を用いるのに、短所をあまりに責めると、仕事に意欲をなくしてしまうので、むしろ長所を褒めてこれを発揮させるようにするのがよい。ただ、自分の長所は長所として、大いに伸ばすべきであるが、これを鼻にかけるようなことなく、むしろ短所を補う努力をしたほうがよい。

2017.07.22

#38「一隅を照らす」

「一隅を照らす」とは、今、置かれている場所や立場において、ベストを尽くすことを言う。

リーダーとして大事なことは、自分の持ち場において、虚心坦懐に、先ず「一隅を照らす」べく、誠心誠意尽くすことである。そして、それに加えて、自分自身が明かりになること。つまり、自らが発光体にならなければいけない。(*虚心坦懐とは、ありのままを素直に受け取りわだかまりのないこと)

月のように太陽の光を反射しているだけではやがて、暗くなる。人の意見を伝えて回るだけの人間ではだめで、自分自身が一灯になることが肝要である。

一灯照隅(いっとうしょうぐう)
一つの灯火を掲げて一隅を照らす誠心誠意の歩みは必ず共鳴者が現れ、いつか万灯となる。だからまず自分から始めなければならない。
(*関連記事 #31「一燈を頼め」)

2017.07.21

#37「果断」

物事を思い切って断行するのは「義」から来るものと「智」から来るものと「勇」から来るものとがある。この3つの中で「義」と「智」とをあわせた果断が最上である。単に勇気だけから来る果断は危険である。

「義」は是非善悪を決する道徳的判断、「智」は利害成否を考える科学的考察(合理性)、「勇」は実行的意欲である。

2017.07.19

#36「知・好・楽」

論語に、物を習得していく上での段階として「知・好・楽」という言葉がある。

「知るということは、大切だけれども、それを好んでやるのには及ばない。好んでやるのはいいけれど、楽しんで仕事をするのには及ばない」という意味がある。

だから、どんな業務や職責であっても早く楽しんで仕事ができるように心がけることが大切である。

2017.07.14

#35「君之於臣 利益はあとから」

目的に向かうために、リーダーは優れた部下を登用し、一緒に仕事をしながら利益を得る。
リーダーと部下が一体となって取り組む姿は、とてもいいやり方である。

利益を前提にして部下を集めると、部下は利益の分だけ働けばいいと思うようになって、本来の目的ではなく、ただ金のためだけの行動になってしまう。

お金で結びつく前に、目的を同じくする者と手を組みたいものだ。リーダーたるもの先ず目的を共有できる人達を集めて、その活動の中から必要な利益を生み出すように持って行きたい。それをやらないといつまでたっても目的は達成しないし、長続きもしないからである。

2017.07.12

#34「感情を肯定すること」

感情を否定してはいけない。感情は肯定すること。
感情を全面的に抑えつけることは、良い思い、善を喜ぶ思い、人を愛する思いまで否定してしまうことになる。人の為になる、人の役に立つことを喜ぶことも感情体験であり、他人が喜ぶところを見て、満足するのも感情体験である。社長が社員にビジョンを語るのもまた感情の表出であることを忘れてはいけない。感情のないビジョンは、人の気持を動かせない。

2017.07.10

#33「大志を抱け(Boys be ambitious)」とは

高い志を持ち続け、それに向かってひた向きに努力すること。低い目標は、失敗することよりも愚かである。失敗を恐れず、自分を信じて全力で努力をする。その過程が大切である。結果はあとからついてくる。「大志を抱け」の意味は、自分が一生涯やっていくことを極めることである。

2017.07.8

#32「切磋琢磨」の意味

切磋琢磨とは、人間形成(自分づくり)のために絶えざる修養を積むことを言う。第一次的の真似事のようなことだけで満足せず、切っては磋(みが)き、琢(う)っては磨(みが)くというふうに第二次の修行、第三次の修行と、次から次と「自分づくり」の努力を続けて已まぬことを意味する。

「切磋」とは、骨や角の細工をする時の工程で鹿の角とか、象牙を細工する時には、まず彫刻するものの形を切り出し(それが切)次にそれを磋いて滑らかにする。その「切る」にも「磋く」にも次から次といろいろの段階を経て、後に、立派な作品が出来るのである。

「琢磨」とは、玉や石の細工をする時の工程であり、石工が石像を製作する時には、先ず第一に鎚(つち)とかタガネで、石材を琢って荒削りの形を作り、次にそれを磨いて仕上げをする。現在ではこれを「研磨」という。

このように本物の人物、リーダーになるためには、高い理想・志に向かって、日々、切磋琢磨していく行為が重要である。

2017.07.7

#31 恩師の言葉②「一燈を頼め」

この度、小生が起業し法人化して事業を営む上において、学生時代からの恩師であり、人生の師である森俊博先生から頂戴した言葉をここで紹介したい。

一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂うることなかれ。只一燈を頼め (人間学言志録)

(訳)一張の提燈(ちょうちん:今日でいえば懐中電燈)をもって行けば、暗い夜道も心配することはない。ただ一燈を頼りにすればよい。
ここでいう一燈というのはこの「己に在るもの」「良心の燈火」であり「真実の自己」である。世の中がいかに闇夜であろうとも、この自らの内に光り輝いている一燈を頼りとして進めば、決して迷うことはない。そして、その周囲に手のとどくかぎり、一燈一燈を点じて暗黒の世を明るくして行くことができる。

この言葉を念じて実行するならば、「どんな困難なことが起きても、常に前向きでいられる、判断や実行に迷った際の心の拠り所となり、目的と目標に向かって、気概を持って前進できる」と確信する。

2017.07.5

#30 恩師の言葉①「一己」

この度、小生が起業し法人化して事業を営む上において、学生時代からの恩師であり人生の師である森俊博先生から頂戴した言葉をここで紹介したい。

士は当に己に在る者を恃むべし。動天驚地極大の事業も、亦都べて一己より締造す(人間学言志緑)

(訳)志に生きる男子は、己の中にある真の自己をたのみとすべきである。天を動かし地を驚かすような大事業も、すべて己自身から造り出されるものである。

修己があって治国平天下(国や会社組織を治め、世の中が平和になる)の大業も成せるのである。
この言葉を念じて実行するならば「どんな困難なことが起きても、常に前向きでいられる、判断や実行に迷った際の心の拠り所となり、目的と目標に向かって、気概を持って前進できる」と確信する。