Message代表者メッセージ

2019.05.22

#119「東洋思考とは(大局観思考法)」

東洋の思考として 多長根 という考え方がある。
つまり、問題解決の切り口考え方の拠り所として、一面的でなく、多面的多様性で捉える。短期的でなく長期的に考える。表面的でなく根本的に根源から考えることが肝要であると言われる。これまでの経緯を踏まえて今、何をすべきか?将来、どうありたいか?を 現実を踏まえて、広く深く考える大局観思考法が東洋の思考と言われる。
あらゆる問題について多長根を意識して捉えたい。そして3つのうちどれかではなく多長根を三位一体で考えることが大切である(参照 リーダーの指針 東洋思考)

2019.04.23

#118「志とは」

志の「十」は、多数、一般大衆を意味し、「一」とは、一般大衆の取りまとめ役でリーダー、リーダーシップを意味する。つまり、「志」とは、理想を掲げたリーダーがリーダーシップを発揮してメンバーを引っ張っていくこと。そういう責務を持って、大欲(ビジョン)を全うすることだ。
欲を離れ、世の為、人の為に尽くすことである。

2019.04.19

#117「一灯照隅(いっとうしょうぐう)」

一つの灯火を掲げて一隅を照らす誠心誠意の歩みは必ず共鳴者が現れ、いつか万灯となる。だからまず自分から始めなければならない。
(*関連記事 #31「一燈を頼め」)

自燃型のリーダーたるものは、自らの心に火を灯し、どんな困難な目標でも、志に向かって、自ら信じる道を歩み続ける人物であり、例え、最初は、独りであっても、それを諦めずにやり続ければ、必ず共鳴者が現れ、支援や追随してくれる。そして、その志は、我欲・自我ではなく、利他の精神で、純粋な良心から来るものでなくてはならない。結果を求めるのでなく、目的・大義を追究することが大事である。

2019.04.18

#116「天に事(つか)うる心」

すべて何事をやるにも、天に事える心でやることが肝要である。人に誇ったり、認めてもらうというような私心があってはいけない。

西郷南洲翁遺訓に「人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして、己を尽くし人をとがめず、我が誠の足らざるを尋ぬべし」とあるが、同じ意味である。天を相手にとは、天に事うることと同意である。天に事うるとは天を敬して己を尽くす「尽己」ということで、人間の実生活において最も根本的で大事なことである。自分をごまかしたり、欺かずに、己を尽くすことによって人間は真実の自分となり明徳が明らかになる。これによって、自己は自ら立つところの一隅を照らすことができる。この一燈を提げ、挑むことが、この世に生きる人々に成しうる最も肝要なことである。

2019.04.12

#115「にせものになるな」

遊び怠けているのを許して、俺は寛大にしているなどと自分を偽ってはいけない。冷酷なことをして、相手を思う真心からやったなどと、ごまかしてはいけない。自分の欲心からやっているにもかかわらず、天下国家のためなどとうそぶいてはいけない。

人を監督する立場にある者などにこういう人がよくいる。部下が怠けて同僚のひんしゅくを買っているにもかかわらず、少しも忠告も指導もせず、俺は寛大であるなどと装っているのがいる。指導力のない無能な者に多い。そうかと思うと、重箱の隅をつつくような細かいことまで厳しく監督して誠実であると思っている者もある。また、表面は、世のため人のためと言いながら、私腹を肥やしている者もある。

真のリーダーは、誠の心(己に嘘をつかない、誤魔化さない)を持って、何事にも相対し、誰かが見ていても見ていなくても、陰日向なく、裏表なく、一生懸命に努力して対処することが肝要である。これこそが、本物である。

2019.04.11

#114「事を処する法―2」

大事な問題を解決しようとするには、まず大体はどうすることがよろしいかという総論を考え、その後、だんだんに各論の細かな1つ1つの問題点を解決してゆくのがよろしい。
それをはじめから細かな各論ばかりにとらわれて右往左往し、大綱の根本を忘れてしまうと、かえって正しい解決ができにくくなる。まず、あらけずり、次に、仕上げかんなというところである。

2019.03.27

#113「事を処する法-1」

人間の間に起こるもめごとや社会に起こる事変は、あまり深く考えすぎてあっちこっちつつきまわすと、かえって混乱して失敗することがある。たいていは、あっさり考えてその場その場でテキパキ処理すれば、それが急所をついて、案外、解決が早い場合が少なくない。
 
たしかに人間関係の問題はあまりつつきまわすと失敗することがある。もちろん軽率に処理することはいけないが、混乱させないようにあっさりと処理することが、問題解決に役立つ場合がある。

2019.03.26

#112「心の鏡を磨く」

自ら明徳を昭らかにす。(易経 火地晋)

太陽が自ら地の上に上っていくように、自ら、明徳を明らかにする。

「自ら」とあるのは、自分の心を明るく保つのは自分自身であって、人に頼ることではない
という意味。明徳は私欲に囚われていると曇ってしまう。
だから自分の心の鏡が曇らないように日々、自分で意識して磨かなければならないのである。

つまり「利己」的な自我の欲求を抑えて、「利他」の精神と「誠」の心で努力し、自分を磨くことが、明徳に繋がる。

*火地晋の卦は、太陽が昇るように前進して、明徳が明らかになっていく時を説く。

2019.02.27

#111「リーダーと組織」

陽卦は、陰多く、陰卦は、陽多し (易経)

優れた能力や技術を持つ一人のリーダー(陽)には、その力に頼り従う人々(陰)が集まる。
また、人を育てる包容力のあるリーダー(陰)には、優れた能力の人々(陽)が集まる。
すべての組織、集団の中では少数の者が中心勢力となって、多数の者を指導することで組織が成り立ち、バランスが保たれる。しかし、指導者が多くなる時には争いが起こる。

2019.02.25

#110「確乎としてそれ抜くべからずは、潜龍なり」(易経)

「それ」とは志である。不遇な時期だからこそ、しっかりと志を抱き、どんなに苦しくても動かさない。えてして志というものは、挫折感を味わうとしぼんだり、失ったりしてしまう。また逆に、地位を得ると、変容・変質していくものである。
しかし、どんなに道が厳しくても、志を変えないことが原点で、すべては志から始まることを肝に銘じなくてはいけない。経営者は、経営道を忘れてはいけない。経営判断で、決めたことは、結果が出るまで貫かなくてはならない。

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