2017.05.17
#6「災厄は、トップの責任」
もしも、災厄が、地位の低い人たちによって引き起こされると思っているとすれば、それは滅びる組織のトップの考え方である。優れたトップになるのなら、そんな考えは、持ってはいけない。
災厄は、地位の高い人たちによって引き起こされるのである。もし地位の低い人たちが起こしたとしても、それもまた高い人の問題なのである。
リーダーシップの根幹は「責任」にある。責任というものは、どんな人にもあってどんな人にもない不思議なもの。 では、責任の重さは誰が決めるのか? 本来、それは上に立つ人は、特にそうだが、自分で重さを決めなくてはならない。自分の責任が重いものだと思えば、それなりの行動をし、その重さを示す。こうしたことを全て含めて「責任」と言える。
無責任に生きるのも方法であるが、自分で引き受けられる重みの責任を負う行き方を選択することが自立した人間の生き方である。さらに、その責任を最大限まで拡大する、あるいは無限大に拡大しようという人が人の上に立つ人の生き方なのである。
そのポジションにいながら「それは俺の責任ではない」と言ったら、もうそのポジションを放棄したのと同じことである。