2017.09.25
#52「明鏡止水(めいきょうしすい)」
リーダーとして、自省し常に心掛けたいこととして「明鏡止水」という荘子の言葉がある。
「明鏡」とは、一点の曇りもない、よく映る鏡のことで、「止水」とは、流れずに静かに止まって、澄んだ水面のことをいう。つまり、曇りの無い鏡と澄んだ水面のように、安らかに落ち着いた心境を意味する。
正しい心や自分の良心を保つためには、正常な鏡を澄ますことである。この良心という鏡はうっかりすると曇ってしまう。我々は、人の顔は見えるが、自分の顔は、見えない。自分の顔を見ようと思えば鏡に映してみなければならない。その鏡が曇っていたら正しくは映らない。鏡が曇ると物事が正しく判断することができなくなってしまう。だから、いつも自分の心の鏡を曇らせないように澄ましておかなければならない。