2017.05.25
#11「方読経時 ノウハウ 活学」
優れた古典、指南書や考え方を学ぶときは、自分がこれまでに出会った人や事象と結び付けて
それを「いま」のこととして、受け止める工夫が必要だ。
いま現実に起きている事象に対処するときは、そうやって学んだことや先人たちの言葉などを結び付けてよりよい方法で受け止めるように工夫することである。
理論と実際を結び付ける工夫ができれば、学問は現実から遊離したりはしないのだ。
まさに、活学(活きた学問)とは、こういうことである。
すなわち、古典を読むということは、上部だけの薄っぺらい知識を覚えるということでなく、
「今の自分」に置き換えて、古典を通じて、確固たる自分の考えを持つということである。
そして腑に落ちたその考え方は、より実践的なものとなる。
これを知行合一(ちこうごういつ)と言う。