2017.07.8
#32「切磋琢磨」の意味
切磋琢磨とは、人間形成(自分づくり)のために絶えざる修養を積むことを言う。第一次的の真似事のようなことだけで満足せず、切っては磋(みが)き、琢(う)っては磨(みが)くというふうに第二次の修行、第三次の修行と、次から次と「自分づくり」の努力を続けて已まぬことを意味する。
「切磋」とは、骨や角の細工をする時の工程で鹿の角とか、象牙を細工する時には、まず彫刻するものの形を切り出し(それが切)次にそれを磋いて滑らかにする。その「切る」にも「磋く」にも次から次といろいろの段階を経て、後に、立派な作品が出来るのである。
「琢磨」とは、玉や石の細工をする時の工程であり、石工が石像を製作する時には、先ず第一に鎚(つち)とかタガネで、石材を琢って荒削りの形を作り、次にそれを磨いて仕上げをする。現在ではこれを「研磨」という。
このように本物の人物、リーダーになるためには、高い理想・志に向かって、日々、切磋琢磨していく行為が重要である。