2017.08.7
#43「真の研修とは」
「研修」とは、単なる「学習」とは違って、自分自身を研いで、日頃のサビやメッキをおとして地金を出し、その「ひずみ」や「くるい」を修理修正することに意義がある。つまり、「研修」の究極の目的は、自分の身を修めることである。
自分づくりが出来ない者が人づくり、指導者には到底なれない。普段から学問し、経験から修養していく*事上磨錬(じじょうまれん)によって己を磨くことが肝要である。
*事上磨錬とは、実際に行動や実践を通じて、知識や精神を磨き修養すること。「事上」は行動や業務をしながらという意味で、「磨錬」は磨きをかけること。日常の業務をしっかりとこなして、それを通じて修養することが真の学問だとする陽明学の基本的な考え方。