2017.08.18
#44「絜矩(けっく)の道」
「絜」とは、物の長さを計る糸をいう。「矩」とは、実直な「弓矢」と中央に把手のついた「定規」を組み合わせた文字である。
大学では「絜矩の道」とは、物事を正しく処理して行く基準をいう。言い換えれば、物の基準となる「定規(ていき)」という意味となる。
これをリーダーの実践として考察するならば、以下の通りとなる。
上の人からされて、いやだと思うような態度で、下の人を使うな
下の者からされて、いやだと思うような態度で、上の人に仕えるな
先輩からされて、いやだと思うような態度で、後輩に接するな
同列の友人関係において、
右の人からされて、いやだと思うような態度で、左の人に交わるな
左の人からされて、いやだと思うような態度で、右の人に交わるな
これを「絜矩の道」という。
普段の人間関係において、意識して実践し活かしたい。