2017.09.24
#51「格物致知(かくぶつちち)」
何かを成し遂げるためには、その対象となる物や事について、深く探求して本質としての*理(ことわり)を窮めることが大事である。そのためには、その対象となる物や事に親しみを持ち、自分自身と一体にならないと物事は視えてこない。これを「格物」という。「物を格(ただす)」ことによって、その結果、「物に格(いたる)」のである。
*理とは:物事の筋道、条理、道理、当然のもっともな理由
「致知」とは、人間が元来、持っている良知良能(良心としての知能)を極めること。
つまり、その物や事への対処、アプローチとして、 正しい良心(道徳的判断)を以て、正しい態度でその物事に対処することが、「致知(知に致る)」という。
このように、物事の本質を見究めて、正しい心で、正しく判断し、正しく対処していく要諦を大学では、「格物致知」という。