2018.12.25
#100「難事に処する心得」
すべて難しい問題に遭遇した場合には、急いで決断を下してはいけない。必ず暫くそのままにして、一晩よく考えることである。すなわち、夜、床についたとき、ああしたらよいか、こうしたらよいかと思いながら寝る。翌朝、心が声明になったとき、昨夜に引き続いてまた考えてみると、おぼろげながら一筋の活路が見い出され、義理(筋道)に適った正しい考えが自然に心の中に集まって来る。
それによって、難問題を1つ1つ処理して行けば、大概は間違いないものである。
経営者やリーダーは、難しい判断を下さなくていけない局面がある。反射的に反応するのではなく、難しい問題ほど即断することは避けるべきである。ましてや、体の疲労しているときや感情が興奮しているときに簡単に決めると誤った判断となる場合が多いからである。