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Message代表者メッセージ

2018.12.25

#100「難事に処する心得」

すべて難しい問題に遭遇した場合には、急いで決断を下してはいけない。必ず暫くそのままにして、一晩よく考えることである。すなわち、夜、床についたとき、ああしたらよいか、こうしたらよいかと思いながら寝る。翌朝、心が声明になったとき、昨夜に引き続いてまた考えてみると、おぼろげながら一筋の活路が見い出され、義理(筋道)に適った正しい考えが自然に心の中に集まって来る。
それによって、難問題を1つ1つ処理して行けば、大概は間違いないものである。
経営者やリーダーは、難しい判断を下さなくていけない局面がある。反射的に反応するのではなく、難しい問題ほど即断することは避けるべきである。ましてや、体の疲労しているときや感情が興奮しているときに簡単に決めると誤った判断となる場合が多いからである。

2018.12.19

#99「ものの見方の3原則」

リーダーに必要な「ものの見方の3原則」として
1)目先でものを考えずに、常に5年先、10年先を考える。そうすれば発想が違ってくる
2)1元的でなく、多元的に見る
3)枝葉でなく根本で見る
これ即ち、ものごとを「多長根」で見るということである。
何が本で何が末なのか? どれが先でどれが後でよいのか? 本末と先後の判断をリーダーは正しく認識し、間違えてはいけない。

2018.12.18

#98「明朗快活」

人は明朗快活でさっぱりしたところがなくてはいけない。もしもいたずらに縮み上がってぐずついているようなものは、本当の「敬」-うやまう-とはいない。これは活きた敬ではなく、死んだ敬というものである。これでは何事もなすことができない。

「六然」でも、同様のことを言っている。

自ら処する超然(ちょうぜん) 自分自身では何事にも捕らわれずに居る
人に処する藹然(あいぜん)  人とは気持ちよくつきあう
有事には斬然(ざんぜん)   何か事件の起こったときにはきっぱりする
無事には澄然(ちょうぜん)  無事の際はすみきって居る
得意には澹然(たんぜん)   得意の時にはあっさりして居る
失意には泰然(たいぜん)   失意の時にはどっしりと落着いて居る

詳しくは、#14「得意と失意の時」を参照されたい。
経営者・リーダー・指導者は「明朗快活」な態度で事に処したい。

2018.12.16

#97「信をとるは難し」

人に信じられるということは大変難しいことである。なぜなら、人はいくらうまいことをいっても、言葉を信じないで、その人の行いを見て信ずるからである。更に、行いより、どんな心の持主であるかということを信ずるからである。だから人に信じられるということは難しい。
リーダーは、「明鏡止水」の如く、心の鏡が曇らないように、いつも徳を磨いて、澄んだ心を持たなければならない。

2018.12.15

#96「義を観てせざるは勇なきなり」 論語・偽政より

(訳)
人としてなすべきものだと知りながら、それをしないことは勇気がないからだ。

人として行動するべきだという場面に出くわしたときに、自分の利益などを考えて行動を起こさないのは、勇気があるとは言えない。
*「義」は、儒教の五常(義・仁・礼・智・信)の一つで、筋道の通った正しい行いのこと。

対義語は ・見て見ぬふりをする ・事なかれ主義 ・触らぬ神に祟りなし

普段は、ゆったりとして落ち着いていたとしても有事には、勇気を持って決断し、実行できる、そして責任をとれるのが、真のリーダーであり、大器量人である。

2018.09.26

#95「当事者意識」

当事者意識を持つことは、自分の役割を知って責任を果たすことに繋がる。
当事者意識がない組織では、問題や不具合を相手や会社や環境が悪いと他責で考えてしまう。
このような組織風土では、業績・成果も上がらないし社員も成長しない。

組織では、社長自らが当事者意識を持って経営を行うことは、勿論のことだが、経営ボードメンバーの取締役が、執行役員が、部長が、課長が、主任・係長が、グループ・チーム長が、スタッフ・メンバー職員が、新入社員が、各々の立場で役割責任を果たすべく、当事者意識が必要である。

当事者意識を持てば、問題や課題の本質が見極められて、解決のアクションが自ずと分かる。つまり、社長や上司が逐一、指示・命令しなくても各々が、主体的に動き、問題解決出来る組織となる。
だから先ずは、経営者やリーダー自らが、当事者意識を持って、「コミットメント」を示し、実行するリーダーシップが大切である。特に平時でなく、緊急時や不祥事が起きた際などは「胆力」を持って事にあたることが、長としての責務である。

また「修身斉家治国平天下」の実践からすれば、特に「斉家」は、職場外での当事者意識、つまり、家庭内、地域活動等も含めて役割が変わるのだから、この当事者意識を持って、「父親」「母親」「夫」「妻」「兄」「姉」「息子」「娘」等の家での役割遂行が大切であると言える。事と相手に当事者意識を持って向き合うこと。これ即ち、究極のワークライフ・バランスであり、人間修養の道である。

2018.09.22

#94「組織はトップ次第」

「その身正しければ、命ぜられども行われる。その身正しからざれば、令すと雖(いえ)ども従わず(論語)」
(訳)
「わが身が正しければ命令などしなくても実行される。わが身が正しくなければ如何に命令しようが実行されることがない」

人の上に立つ者がその立ち方に間違いがなければ、いちいち指示をしなくても部下たちが率先して事に当たってくれるものである。またその逆に、その立ち方に誤りがあれば如何に命じようとも部下たちが勝手に事を進めることなど決してない。

組織はすべからずトップで決まる。
企業統治には、法治だけでなく、徳治が必要。極論を言えば、徳治が本で法治は末である。
そのためにも経営者がまず己の身を慎み正すことが徳治の始まりである。

社長になってはいけない人

決断できない
人の話が聞けない
社員が信用できない
知らない人に会いたがらない
苦言は聞きたくない
計画的に物事が進められない
独りよがりで傲慢である
いつも苦虫を噛み潰した顔をしている
社内の会議は独壇場である
話し始めたら止めどなく話す
1日中社長室に閉じこもっている
事業の見直し、見極め、再構築をしない(直近の部下に任せているから)
社長としての当事者意識がない

2018.09.11

#93「社長が変われば、会社が変わる」

会社は、社長次第で変わる。良くも悪くもトップに立つ者の人間性に尽きる。
組織は頭から腐ると言う。人の上に立つ者がその自覚なく、人の上に立つことは、すでに多くの人たちへの裏切りに他ならない。

社長は自分自身をまず正すことが第一である。
経営者としての生きざまを正し、徳を高めるためにまず心のあり様を正しくする。
自らの心のあり様を正しくしようとするなら自分の心の持ち方を誠実にする。
自分の心の持ち方を誠実にしようとするなら人間が生まれながらに、もっている良知良能(人が先天的にもっている正しい心の働きと能力、知恵と才能)を押し極める。
正しい良知良能をもてば正しい態度でその物事を迷わず対処する判断力を極めることができる。
つまり、経営者として正しく判断し、正しく実行することができる。

2018.09.8

#92「社長の仕事と優先順位」

「物に本末あり、事に終始あり、先行するところを知れば即ち道に近し(大学)」
(訳) 
物事には根本と末端があり、終わりと始まりがある。何が先で何を後にするかそのことがわかれば求める正しい道が自ずと見える。

物事には始まりと終わりがある。始まりが良ければ結果として良い終わりを迎えることができる。
良い結果を求めるためには始まりを良くすることがまず大事になる。経営者は物事の始まりを慎重にすることが良い結果に結びつくことを改めて認識すべきである。
例えば、新規事業を計画しているなら慎重に十分な調査、分析をし、勝算があるかどうかを見極めるべきである。その上で勝算ありと判断されたら迷わず果敢に動くこと。

どうしても忙しくなると目先の仕事に追われ、どれが先でどれが後かが分からなくなってしまう。
よくよく見ていると、後で良いことを先にしてしまい、今やらねばならないことを後回しにしていることが多く見られる。そこが分かればより効率良く仕事が捗る。
経営者に必要な資質の1つが物事を俯瞰してみることができるかどうかである。自分がやらねばならないこと、会社の諸問題等を冷静に慎重に俯瞰して、何が先で何が後かを判断することが大切である。これを優先順位と劣後順位という。つまり何かをやると決めたら同時にやらないことも決めているのである。

仕事における要諦は、何が重要で何が些末なのかを見極め、入念な準備が満足いく結果に繋がることを理解し、何を先に為し、何を後にするかに尽きる。このことが実践できれば成果が大いに上がる。

2018.09.7

#91「社長は使命を語れ」

会社の「使命」が明確になれば自ずと会社の経営理念が定まる。そしてその「使命」を確実に果たすために経営目標が定まる。経営理念、経営目標が定まると経営の土台がしっかり築かれることになる。経営者と社員が「使命」を共感、共有することができれば強靭な会社となる。社員が安心して働くことができる。取引先も安心してお付き合いができることとなる。
だから会社の使命を明確にして、社長はことあるごとに皆に語ることが大事である。