2018.02.23
#71「人生指針 年代別テーマ 論語より」
吾れ十五にして学に志す
三十にして立つ
四十にして惑わず
五十にして天命を知る
六十にして耳順う(したがう)
七十にして心の欲する所に従いて、矩を踰えず(のりをこえず)
【訳】
わたしは15歳のとき、学問によって身を立てようと決意した
30歳で自立の基礎を固めることができた
40歳になって、あれこれ迷わずに、自分の進む方向に確信が持てるようになった
50歳では、仁(道徳)による政治を実現しなければならぬという、天命を自覚した
60歳になって、人の意見にすなおに耳を傾けられるようになった
そして70歳になると、自分の思うままに行動しても、道に外れるようなことはなかった
これは、孔子が晩年に自分の生涯を振り返って言った有名な言葉であり、聖人君子としての精進の一生であったことを物語るものである。我々に生きる勇気と生き方の指針を示してくれる言葉であり、特に、最後の「七十にして心の欲する所に従いて、矩を踰えず」の心境は、道徳の極致とされる言葉である。
自分も今年で54歳になるが、人生は、まだまだこれからが本番で、毎日が、勉強であり、修行であり、感謝しなくてはと反省する次第である。