2018.01.6
#60「新年の意」
新しい年、2018年、平成30年が始まった。新年を迎えるにあたって、「新」という字の真の意味を解説したい。
元来この字は「辛」と「木」と「斤」との組合せである。辛は努力を意味し、斤は木を斬る「まさかり」「オノ」であり、「斤斤」といえば明らかに見分ける、いつくしむ(慈愛)の意がある。
即ち、「新」とは「よく木を愛し育て、それを努力して加工し、あらたなものとして活用する」ということを表わすものである。
目先の変わったものめずらしいこと、流行や時流に乗って、思いつきで新しいことを行っても結果は出ないし、長続きはしないであろう。
本当に新しくするのには、周到な用意と努力を要するわけで、そんなに簡単なものではない。
年の初めに勉強しなくてならないことは、先ずもって、己自身をどう維新するかということをよく考えることから始めることである。そして、ビジネス成果や人間関係において、あらたな価値を創造するために、自分が始めること、行うことを深く考えることが大切である。
*維新とは維(これ)新たにすることであり、これまでのことをちょっと変えて行うことではない。