2018.02.10
#65「天職と転職の違い」
「天職」と「転職」は違う。天職は「義」であり、転職は「利」であると言える。
「天職」とは、「天に与えられた職」と書くが、自らが使命感とやりがいを確信できる職業を指す。つまり、天から与えられた使命(天命)として、自他ともに認める適職である。これを見つけた人は、疲れを知らず、長時間働いても苦にならないので、やらされ感はなく、自らの意志と責任で業を成すことができる。しかしながら、最初から「天職」などはなく、今、やっていることから創意工夫して、創っていくものであり、探すものではない。
一方、「転職」とは、職業を「転々」と変えていくことで、それを続けてしまうとキャリアに一貫性がなくなり、人間的にも我慢がなくなり、「自分探し」の漂流者になってしまう。
大事なことは、「転職」ではなく、これまでの経験キャリアと専門性を持って、会社を変える「転社」をすることによって、能力は磨かれ、組織への貢献と成果が「天職」を創ることとなる。
自分の仕事にひたすら打ち込んで、それを楽しむという境地に到るまで続けられるとしたら、それは「天職」であり、最高の人生と言えるであろう。