2018.02.18
#69「恥」と「敬」
「恥」という字が、’’耳の心’’と書くのは、愧ずかしいことをすると、耳たぶが赤くなるところから生まれてきた。人より劣っていることを日本人は恥じた。そして「なにくそ、自分も頑張るんだ」と発奮する気持ちを湧き立たせた。同時に自分よりも優れている人を見ると、相手を敬する気持ちを持った。この「恥」と「敬」が人間を伸ばしていく為に大きな働きをすることとなる。
「敬するというものは、より高きものに対する人間独特の心で敬するから至らない自分を省みて恥ずる。そして、恥ずるから慎む。戒める。この恥ずる、慎む、戒めるということが主体になる時に道徳というものができる(安岡正篤)」