2018.03.28
#77「物の本末、事の終始」
物の本末とは何か?
木に例えれば、根があり、幹があり、枝、葉がある。本は、根であり見えないが、末は、幹や枝や葉や花で外に出てきて見えるもの。人間も生まれた時から本末があり、本は徳性であって、知能や技能は、末となる。だから人間をつくるには、本になる徳性をしっかり養っていかなければならない。先ずは、徳性を涵養すること。社会生活を営んでいく上においては道徳・習慣というものが本となる。それに合わせて知能・技能というものを育てていく。
これが、逆、つまり、本が知能・技能で、末が徳性になると本末転倒ということになり、人物としては、大成できない。真のリーダーは、物事の本末を正しく捉えて、判断し、実践していかなければならない。
事の終始とは何か?
我々の生涯にも始めと終わりはずっとある。人生いろいろやることがある中で、何を先にし、何を後にするか自ら判断をして順序をつけて、それを実行する。そうすれば人の道から離れることはない、あるいは人の道を踏み外すことはないということになる。
仕事を進める上において、自分の使命、役割責任から鑑みて、最も重要なことは何か?を物事の本末と終始を考え続けていれば、間違うことはない。