新年を迎え、新たな気持ちで、101回のメッセージとして「日日新」を解説致します。
すべて生きているものは、生長してやまない。生長とは、現状に停止することなく、日に日に新たなるものを創造し続けていくことである。
まことに日に新たに
日日に新たに
又日に新たなり
古来、中国の革命の君主 湯王は、洗面のたらいの底に、この銘を刻んでいた。自己を警めるために器物に彫り付けた文句である。そのたらいで毎朝、顔を洗うのだ。暴君と言われたこの君主も、たらいの底にかかれた文章(銘)を、心に刻み、心身ともに洗い清めていた。
是は、まさしく、修身であり、自分づくりにて、この日新の心で、人にも接し、事をも処理することで、人も事も物も皆、日に日に新たになっていくのである。
良いことも悪いことも、成功してうまくいったことも失敗してうまくいかなかったことも、楽しかったことも苦しくて嫌だったことも、引きずらず、翌日にはリセットして、新たな気持ちで朝を迎える。日々新たにすることの重要性として、韻を踏んだリズムある文句が「まことに日にあらたに、日日に新たに、又日に新たなり」なのである。
国や会社組織で、大それた改革や革命は掛け声だけでは何も変わらない。そしてまた、1日で出来る筈もなく、むしろ1日1日、一瞬一瞬を新たな気持ちで、行うことが大切。「維新、革新、斬新」をリーダーとして考え、途中で諦めずに行動し続ければ、その結果、変革は必ず起こる。イノベーションとは、生長し、創造し続けることである。このようなリーダーがこれからの時代は、必要である。
「温故知新」
今年も、日日新たな気持ちで、メッセージを作成し、#200までを目安に、皆さんにお届けしたいと思います。本年も何卒、宜しくお願い申し上げます。