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Message代表者メッセージ

2019.02.6

#109「度量と才能」

人は才能があっても度量がなければ、人を包容することはできない。反対に度量があっても才能がなければ、具体的な仕事ができない。才能と度量とを2つ備えることができないとしたらむしろ、才能よりも度量のある人物がよい(人間学言志録より)

才能と度量とを2つ兼ね備えることができないとしたら、いずれかをとるかというと、度量のある人をとるのがよいという。
特に人の長となる者にはこのほうがよい。なぜなら、度量のある人は、自分は仕事ができなくとも、人を包容して才能のある人を適材適所に任じ用いることができるからである。

2019.01.29

#108「器量と度量」

器量とは、高い地位に相応しい対処能力であり、度量とは、自分に対する批判でも聞くべきものは受け入れるという心の広さである。
陰陽に分けるとすれば、器量は陽で、度量は陰の力になる。
現代では、能力や実績主義になり、会社組織のリーダーは、器量型が多いと言われる。
もちろん器量は大切である。しかし、リーダーの真価が問われるのは、人の能力を活かし、人を育てる度量である。リーダーは、度量という陰の力を育てることを忘れてはならない。

2019.01.26

#107「優れたリーダーの三条件」

君子はその身を安くして然る後に動き、その心を易くして然る後に語り、その交わりを定めて然る後に求む(易教)

優れたリーダーは3つの能力を修めている。
第一に、危ない時には動かない。負ける喧嘩はしない。
第二に、よく考え、確信を持ってから平易な言葉で語る。思いつきで語ることはない。
第三に、人とは親しく交際し、その信頼を深めてから物事を求める。

2019.01.25

#106「修養の本来的意義」

世の流れが変わっても志を変えず、名を成そうともしない。また、認められなくても悶々としない。無理に世に出ようとせず、来るべき時に備え、ひたすら修養に励み、志を不動のものにし、実力を蓄える期間が人間には必要である。不遇の時をチャンスと捉え、腐らず、焦らず、競わず、惑わず、修養することが、肝要である。リーダーとして人間を磨くことが、修養の目的であり本来的意義である。

2019.01.20

#105「人間の四耐(耐冷・耐苦・耐煩・耐閑)」

人生 冷に耐え、苦に耐え、煩に耐え、閑に耐え、激せず、躁(さわ)がず、競わず、随わず 以て事を成すべし 【清 曽國藩】
(訳)
人生は、ときに世間の冷たい仕打ちにも耐え、様々な苦学や煩わしさにも悠然と耐え、閑を得れば閑を利用して人生を掘り下げることができる。そういう人達であってこそ、はじめて大事を成すことができる。
大成する人とはどういう人か?
忙しい忙しいと口にして、煩わしい世話役活動を避けようとする―これでは人を寄ってこない。真に必要とされる人は、煩わしいことにも嫌な顔をせず、喜々としてこなしている人である。

2019.01.16

#104「志を責めよ」

上に立つ者にとって肝要なことは、その子弟の志を責めることである。つまらないことを口やかましく言っても、あまり効果はない。たとえば「会社を辞めたい」と申し出た若手社員に対して、自分の価値観や経験から説得しようとするとそれは相手にとって説教となり何ら効果的でない。「何の為に仕事をしているのか?」「自分の使命と貢献は何か?」「何でこの会社を選んで入社したのか?」など、その目的や大義、つまり志を責めることが肝要である。

2019.01.13

#103「上に立つ者の怠慢と過失」

賢人を見てもそれを挙げ用いることが出来ず、たとえ挙げ用いても、それを抜擢して上に立たせることをしないのは、上に立つ者の「怠慢」である。同様にまた不善の者を見つけても、それを退けることが出来ず、退けても遠ざけることが出来ないのは、上に立つ者の「過失」である。
リーダーは、現実を直視し、勇気を持って判断し、事を起こしていかなければならない。

2019.01.11

#102「明にして察に至らず、寛にして縦に及ばず」

経営者や指導者は明晰なリーダーでなくてはならないが、その明晰さが警察のようになってはならない。また部下に対しては、寛大なリーダーでなければいけないが、部下を放縦してはならない。

親が子に対しては、慈愛を以て接しなければならないが、溺愛してはならない。時には威厳を以て正すことも必要である。

2019.01.10

#101「日日新」

新年を迎え、新たな気持ちで、101回のメッセージとして「日日新」を解説致します。

すべて生きているものは、生長してやまない。生長とは、現状に停止することなく、日に日に新たなるものを創造し続けていくことである。

まことに日に新たに
日日に新たに
又日に新たなり

古来、中国の革命の君主 湯王は、洗面のたらいの底に、この銘を刻んでいた。自己を警めるために器物に彫り付けた文句である。そのたらいで毎朝、顔を洗うのだ。暴君と言われたこの君主も、たらいの底にかかれた文章(銘)を、心に刻み、心身ともに洗い清めていた。

是は、まさしく、修身であり、自分づくりにて、この日新の心で、人にも接し、事をも処理することで、人も事も物も皆、日に日に新たになっていくのである。
良いことも悪いことも、成功してうまくいったことも失敗してうまくいかなかったことも、楽しかったことも苦しくて嫌だったことも、引きずらず、翌日にはリセットして、新たな気持ちで朝を迎える。日々新たにすることの重要性として、韻を踏んだリズムある文句が「まことに日にあらたに、日日に新たに、又日に新たなり」なのである。
国や会社組織で、大それた改革や革命は掛け声だけでは何も変わらない。そしてまた、1日で出来る筈もなく、むしろ1日1日、一瞬一瞬を新たな気持ちで、行うことが大切。「維新、革新、斬新」をリーダーとして考え、途中で諦めずに行動し続ければ、その結果、変革は必ず起こる。イノベーションとは、生長し、創造し続けることである。このようなリーダーがこれからの時代は、必要である。

「温故知新」

今年も、日日新たな気持ちで、メッセージを作成し、#200までを目安に、皆さんにお届けしたいと思います。本年も何卒、宜しくお願い申し上げます。