2019.08.20
#130「道 義」(言志四録/佐藤一斎)
「義」というのは、自らの良心が正しいと指示することを行うことである。
われわれの行為で、何が宜しいか、何が宜しくないかを判断する本は良心である。
その良心に従って行動することを道義という。これが道の根幹である。その道義の根は、いろいろの枝葉となって発する。
物事の処理や、人に接する場合、どうすることが宜しいか宜しくないかを判断して行うという義もある。その時々の問題にどう対処して行くのが宜しいか、宜しくないかを判断して処理するという義もある。自分の信念・節操を、良心的に、気のすむように守ってゆくという義もある。何か事変が起こったとき、この道を行くのが宜しいと判断して行動する義もある。
これらを統括する源泉は道義である。義は道によって行われるものである。
経営者としてこの道義を間違えてはいけない。そして基となるこの義を極めることが肝要である。