2019.08.26
#134「敬天愛人」
「人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして、己を尽くし、人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ねべし(南洲翁遺訓)
(訳)
人の心はうつろいやすいもの。自分はそうした人を相手にするのをやめて、天を相手にする。天はすべてを見通してくれるが、それだけに嘘はつけないから、いつも全力投入して、誠を尽くしてやるだけである。「尽己」である。
狭い人間世界にこだわるのではなく、広大無辺の天を相手にしなさい。天の示す道を実現すべく全精力、精神を傾け、人を咎めたりせず、自分に真の心が不足していることを認識すべきなのだ。