2020.10.6
#153「横井小楠(1809~1869)」
幕末の坂本龍馬の先生であり、勝海舟を感嘆させた熊本藩士で儒学者の横井小楠が、
明治維新の際に、残した言葉を紹介したい。
現代の日本、これからの日本人への重要なメッセージであると私は思う。
何(いずくん)ぞ 富国に止まらん
何(いずくんぞ)ぞ 強兵に止まらん
大義を四海に布(し)かんのみ
(意訳)
今、日本も経済的に豊かになる必要もあるし、
強い防衛力を持つ必要もあるが、それが目的ではなくて
「日本の持っている正しい価値観を世界の人達に知って貰い、
世界の人達を幸せにしていく使命が日本にある」という理想を掲げて
明治維新が出発したのだ。
結果的に大東亜戦争によって、有色人種が独立をしたこの維新の理想は、
日清、日露、大東亜の苦難を守り抜いた理想を今も問いかけている。
お前達は、今後、大義を四海(世の中)に布こうとしているのか?
それとももう諦めて止めたのか?
以上の問いを、横井小楠は、我々に投げかけているのではないだろうか?