2021.09.13
#178 「言語の道」 言志録 佐藤一斎
言葉は、必ずしも多いとか少ないとかが問題ではない。
ただ、言うことが、その時、その場に適切であることが大切である
もしそうであるならば、人は話を聴くことを厭わない
おしゃべりでなく、静かに落ち着いている
立派な人物といわれる人は、こうでなくてはならない
しかし、言わなければならない時に、言わないのは、木偶の坊と同じである
肝要なことは、心の声、すなわち真心から出た言葉が人を感動させるということである
徳のある者は、口数が少ない。しかし、口数の少ない者は、必ずしも徳があるとは言えない
才あるものは口数が多い。しかし、口数が多い人は、必ずしも才があるとはいえない。